ソリューション事例

ロータリーエバポレーターを代替するソルトラミニの例

「ソルトラミニ」・・・閉鎖鎖循環式溶媒濃縮回収技術をコンパクトに詰め込んだ、当社のベストセラー機の一つです。 今回は、「ソルトラミニ」を使って、ロータリーエバポレーターを代替した例をご紹介します。

両者は見かけが全く異なりますが、やっていることは同じです。どちらも溶剤を濃縮・回収しています。

 

■ロータリーエバポレーターの場合
エバポレーターの場合、写真に映っているエバポ本体とは別に、減圧ポンプ(ダイヤフラムポンプ等)、冷媒循環装置、場合によっては別途クールトラップ装置が必要となり、かなりのスペースをとる装置になります。

そのためもあって、実験室に十分な数のエバポレーターを設置することが困難なことが多く、複数の研究者で共用することが多い状況と思われます。そのため、実験作業の「エバポ待ち」のような状況が多発しています。

イライラすることが多く、減圧度の調節を失敗してしばしば「突沸」させてしまい、大事なサンプルを失うとともにエバポ内部を汚染してしまうこともご経験済みでしょう。

さらに、冷却部を含めて全体の洗浄を毎回行うことは難しいことですので、複数人の共用で、コンタミの原因となることもしばしばです。

 

■ソルトラミニを使うと・・・
上記のような、エバポレーターの課題を殆ど解決できます。
但し、常圧で最高温度80℃で溶剤を揮発させますので、高沸点の溶剤には適しません。
その場合は、下記の「ミニエバポ」をご活用ください。

【ソルトラミニのメリット】

1.サンプル瓶(20mL、50mLの2通りの仕様があります)に入った溶剤をそのまま濃縮することが出来ます。
 エバポレーターのような容器の移し替えが不要です。

2.例えば、ヘキサン程度の沸点の溶媒では、とても早く蒸留濃縮することが出来ます。

3.省スペース。設置面積=14㎝×12㎝

4.全自動ですので、サンプルを仕掛けたらあとは放置でOK。他のことに専念できます。

5.溶媒は、ほぼ100%回収瓶(こちらもサンプル瓶)に回収されます。

 

【適した使用例】

・カラムをかけた後のフラクションごとの濃縮(下の図をご参照ください)

・NMRの重溶媒の回収・再利用(下の図をご参照ください)

・比較的小スケールの化学実験の、反応溶液の濃縮

・その他、濃縮・溶媒回収

→PDFダウンロード 

→PDFダウンロード

 

関連製品~ミニエバポ~

当社が製造販売する、世界最小のロータリーエバポレーターです。
設置面積はA4サイズで、縦2連設置、縦2連×横2連設置など、非常にコンパクトに設置利用できます。