
ユーザー:東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 有機化学研究室 助教 岡村 仁則 先生
今回は、東京大学大学院農学生命科学研究科 有機化学研究室 助教 岡村仁則 先生に、小型オイルバス (ミニオイルバス MOB-200D)のご使用状況についてインタビューさせて頂きました。
<※下の画像クリックで研究室のWebサイトに飛びます。>
1.研究テーマについて
Q.有機化学研究室の主なテーマを教えてください
A.(岡村仁則 先生)
天然有機化合物を対象とした有機合成化学研究を行っています。
Q.ご自身の研究テーマについて少し詳しく教えてください
A.(岡村仁則 先生)
標的天然物を安価な市販原料から多段階を経て得る合成法を開発することです。
2.ミニオイルバス(MOB-200D)について
実験台上で邪魔になりません。スターラー上に置きやすく、移動も簡単です。容器固定用の支持ステー付。
ガラス容器の内側サイズは、約直径130mm、深さ85mm(※従来よりも深さのある仕様となりました)。オイルバス容器には耐熱ガラスを使用しており中身が見やすくなっています。
製造中止となった、RIKO(理工科学産業)様のオイルバスの代替製品としても重宝されています。
自社(国内)で丁寧に組立てておりますので、信頼性・耐久性に優れており、修理も可能です。長期間安心してお使いいただけます。
Q.今回ご使用いただいた装置を教えてください
A.(岡村仁則 先生)
小型オイルバス (ミニオイルバス MOB-200D)です。
Q.装置(ミニオイルバス )を最初にどこで知りましたか?
A.(岡村仁則 先生)
有機溶媒回収システムエコクレールのメーカー(テクノシグマ)にご紹介いただきました。
Q.ご購入いただいた時の1番の決め手は何だったでしょうか?
A.(岡村仁則 先生)
価格とアフターケア(こちらの細かい希望に適宜対応してくれる点)です。
Q.装置(ミニオイルバス)を主にどのような場面で使われましたか?
A.(岡村仁則 先生)
研究分野が反応開発ということもあり、小スケール(5 mLバイアルから50 mLナスフラスコ)で実験を行うことが多く、非常に適していると考えました。加えて、やはり有機合成の研究室はどうしても物品で溢れがちなため、省スペースになるのは大きな魅力でした。
Q.ミニオイルバスと一緒にご使用いただいた装置や器具を教えてください。
A.(岡村仁則 先生)
ジムロート冷却器です。
Q.オイルバスをどのようなご研究や目的に対して使われましたか?
A.(岡村仁則 先生)
加熱反応を行う際の熱源として使用しました。
Q.実際にご使用になって、ご自身の研究に対して特に良かった点があれば教えてください。
A.(岡村仁則 先生)
クランプ留めがついているので、クランプの固定がしやすい点が特に便利に思います。
3.装置の課題や今後への期待について
Q.逆に、もう少しこうなれば良いなという点があれば教えてください。
A.(岡村仁則 先生)
攪拌子をバス内に落とした際に回収が難しい点でしょうか。
※ガラス製の油槽にヒーターと浴槽を隔てるステンレスの底板があり、その底板の下のヒーター部分に落下。
Q.他の方に使用方法を指導するとした場合、ポイントとなるような点があれば教えてください。
A.(岡村仁則 先生)
加熱時に設定温度よりも高い温度に先に到達してから、設定温度へと下がるため、シビアな加熱条件時には注意することがポイントです。
Q.最後にテクノシグマ製品に対してのご意見があればお願いします。
A.(岡村仁則 先生)
ミニエバポなど、オイルバス以外にも魅力的な製品があることをサイトを拝見して知りました。機会があれば使ってみたいです。