ダボス会議2020を受けて当社の役割を再認識しました

ダボス会議2020のテーマ「持続可能な世界」、日本の責任と役割

 ダボス会議が終了し、今年も多くの議題が協議されました。

 中でも環境問題に対する取組みの重要性に関して注目度が高く、日本もこれまで以上の環境対策に取り組まねばならなくなりそうです。特に、CO2排出量について、今回、日本は手厳しい批判を受けました。

 日本のCO2排出量は世界の3.8%ではありますが、先進国の中で唯一、石炭火力発電を推進している国であり、将来的なさらなるCO2削減が困難であるという点が指摘されています。

 日銀の黒田総裁も環境問題に関してはダボス会議の席上でも危機感を表明し、日本の経済発展には環境保全対策がとても重要であるとの見方を示しています。

 

私たちの責任と役割

 そのような中で、私たち企業や大学などに求められることとしては、やはり、日常の生産活動の中から、有機溶剤などの環境負荷物質の排出を極力抑制するということでしょう。これは、現場で働く方々の環境向上の意味も持ちます。大気汚染防止法やPRTR法を正面から受け止めていくという姿勢が益々大切になってくるのだと思います。

 この記事をお読み下さっておられる方々は、「そうは言っても、今できることはやっているし、これ以上何ができるのか?」とお考えではないかと思います。いやいや、溶剤は完全に回収して再利用することでその使用量を極限まで減らすことが可能なのです。

 

当社の責任と役割

 当社(株式会社テクノシグマ、及び、株式会社創造化学研究所)は、創業以来長年にわたり、このような課題を解決することを目的とした種々の化学実験装置(溶剤回収・再生装置等)、ベンチ・パイロット設備をご提供してきました。

 このような、溶剤の完全回収・再生は、従来はとても困難な事でしたが、当社は、ガラスよりも100倍熱交換性能が良いステンレス製のコンデンサ技術、溶剤蒸気を閉鎖系で循環させて非常に効率よくしかも安全性も高い状況で溶剤を完全に冷却トラップする(閉鎖循環型溶剤精製回収)技術を開発し、溶剤の完全回収・再生利用という難題を解決するに至り、当社が世界特許を取得しているユニークな技術です。

 この方法は、高校や大学では教えてくれる方法ではありませんが、原理をご理解頂ければ「なるほど」と強く賛同して頂けると思います。

 今後、益々、当社の技術や経験を生かして社会と地球に貢献していきたいものだと、今回のダボス会議を振り返って、再認識した次第です。

 →株式会社テクノシグマのホームページへ(リンク)
 →株式会社創造化学研究所のホームページへ(リンク)